「マンションの購入を検討しているが、どれくらいのお金が必要になるか分からない」
「具体的に購入手続きを進める中で、急に費用が発生しないか不安」
不動産を購入することを考える中で、このように考える方も多いのではないでしょうか。
不動産の購入時に必要となる費用は、手続きが複雑であるために分かりにくいものです。
そこで今回は、不動産購入における価格の考え方と諸費用の具体的な内容について解説します。
□不動産購入における価格の考え方
不動産の購入における価格の考え方は大きく2つに分類され、「物件価格」と「諸費用」が引き合いに出されます。
「物件価格」と「諸費用」は、購入時に要する金額を正確に把握するために必要な概念です。
物件価格とは物件を購入するのに必要となる価格のことであり、具体的には建物自体の価格と、土地を含む場合は土地代も計算式に入れます。
物件価格は、基本的に住宅ローンを借り入れて返済を進めます。
諸費用とは、建物や土地にかかるお金以外に、不動産購入において必要となる各種費用のことです。
具体的には、税金や保険料、中古マンションであれば仲介手数料が挙げられます。
そのため、不動産購入を進める際には物件にかかるお金以外にも、諸費用分のお金を準備しておく必要があるのです。
不動産購入時に必要となる金額の計算式は、以下のようになります。
不動産購入時の金額=物件価格+諸費用
□不動産購入時にかかる諸費用について
不動産購入時に必要となる諸費用の内訳は、購入の形態によってさまざまです。
ここでは、購入時の手続きにおいて必要となる代表的な諸費用の内容を解説します。
＊契約時
不動産の売買契約を締結する際には、仲介手数料や印紙税がかかります。
仲介手数料は、不動産売買において不動産業者による仲介を必要とした際に支払うもので、売主のいる中古マンションの購入において支払うケースが多い費用です。
また、売買契約を締結する際に作成する契約書に貼り付ける印紙代も、諸費用に含まれます。
＊住宅ローン借入時
住宅ローンを借り入れる際にも、さまざまな費用を負担する必要性が生じます。
例として挙げられるのは、ローン借り入れの契約書に貼り付ける印紙代や事務手数料です。
借り入れた債務者が死亡した場合の生命保険料や、物件の損害に対して適用する火災保険料についても、加入時に支払う必要があります。
＊登記手続き時
購入した物件の所有者を登記簿に記録する手続きが登記であり、諸費用がかかります。
登記手続きの時点においては、固定資産税の評価額に基づいた「登録免許税」が必要です。
また、登記の手続きを専門家である司法書士に依頼した場合は、報酬を支払うようにしましょう。
□まとめ
今回は、不動産購入における価格の考え方と必要となる諸費用について解説しました。
購入の手続きにおいて諸経費を支払う必要性はたびたび生じるため、購入前にしっかりと計画した上で手続きを進めることが重要です。
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