「マンションを購入したいが、できる限り価格を抑えたい」
「中古のマンションを購入した場合、何かデメリットがないか不安」
マンション購入を検討されている方で、このようにお悩みの方も多いかもしれません。
価格を抑えるという意味では中古住宅の購入も積極的に検討したいところですが、具体的なデメリットについて分からず、不安に感じるところです。
そこで今回は、中古住宅を購入することのメリットとデメリット、及び購入時の注意点について解説します。
□中古住宅のメリットとデメリット
中古住宅とは、人が住んだことのある住宅またはローン借入を申し込む時点で築年数が2年を超えている住宅のことを指します。
そのため、中古住宅と呼ばれてはいるものの、実際に人が住んだことがない住宅である可能性も十分に考えられるのです。
中古住宅を購入することのメリットの1つとして、購入価格が抑えられることが挙げられます。
築年数が長ければ長いほど新築時からの購入価格は低くなり、築15年の場合は約7割まで抑えられます。
また、もう1つのメリットは、住宅そのものを実際に見てから購入できることです。
新築の物件やマンションを購入する場合は、完成イメージとしてモデルルームを見学するケースが多く、実際に入居する部屋を購入前に見ることはあまりありません。
中古の物件やマンションであれば、前の住人が住んでいる状態の物件を購入することになるため、購入前に部屋を見学してイメージをすり合わせられます。
一方で、中古住宅の購入にはデメリットも存在します。
デメリットの1つとして挙げられるのが、住宅ローン控除が適用されない恐れがあることです。
住宅の購入においてローンを組んだ場合は、確定申告を経ることで住宅ローン残高の1%相当の額が所得税から控除される仕組みが10年間適用されます。
住宅ローン控除を受けられる中古住宅には耐震性や築年数の条件が設けられており、耐火建築の場合は25年、耐火建築物以外であれば20年を超えていると適用されなくなるのです。
また、新築の場合に比べて補修費用が多く必要であることもデメリットの1つです。
住宅における定期的なメンテナンスに加えて、中古の場合はさらに多くの設備を補修する必要性が生じます。
数百万円程度の補修費用はあらかじめ用意しておくようにしましょう。
□中古住宅購入における注意点
中古住宅の購入を進める際には通常の物件の場合と同様に、多くの段階を経ることが必要です。
ここでは、中古住宅購入における注意点について、手続きごとに紹介します。
＊住宅探しにおける注意点
中古住宅を探す際には、間取りや耐震性能に関わる情報を常に確認することが重要です。
自分の希望に合う物件を見つけたとしても中古住宅の特徴はそれぞれ異なるため、仮に売れてしまった場合に同じような物件に出会うのは非常に難しいと言えます。
また、耐震性能については「新耐震基準」が適用されているかどうかを確認し、入居後の安全を考慮しましょう。
＊契約締結時における注意点
中古住宅の売買契約を結ぶ際は、契約書に記載された内容を入念に確認しましょう。
中古住宅を購入後、売主の告知しなかった事情により住宅に損害が生じた場合は、「契約不適合責任」として売主に対して賠償や代金減額を請求できます。
契約を締結する際に用意される契約書には売主が契約不適合責任を負う期限や範囲が記されているため、入居後に損害を被るリスクも十分に考えながら確認することが重要です。
□まとめ
中古住宅を購入することは購入価格や入居前のイメージをしやすい点でメリットですが、補修費用や住宅ローン控除を考える中でデメリットが生じえます。
デメリットの発生を最小限に抑える意味でも、住宅を探す際は物件情報をこまめに集め、契約内容についてもきちんと確認することが重要です。
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