ときわ台天祖神社は東京都板橋区の南常盤2丁目にある神社です。

恋愛成就や合格祈願、厄除けなどにご利益がある常盤台のパワースポットとして知られており、定期的に行事を行なっているという事もあって参拝に来る方も多い神社です。

また、詳細は後述しますが、おみくじのルーツと言われている「歌占（うたうら）」を体験することが出来るというのも特徴の一つです。

ちなみに「天祖神社」というのは天照大御神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本山とする神社のことを指します。

ときわ台天祖神社の歴史は古く、詳細な創建は不明となっています。

鎌倉時代の中期には上板橋村字原に天照大御神のお姿が現れたという「影向跡（ようごうあと）」に伊勢社を勧請したという言い伝えがあり、神社側ではこの言い伝えが神社の創建に関係性が高いと考え、鎌倉時代から室町時代にかけて周辺に集落が作られる過程で神社として体裁が整ったのではないか？と考えられています。

江戸時代には「神明社」「神明宮」と呼ばれており、旧上板橋村の鎮守となっていましたが、明治5年（1872年）に天祖神社と改称しました。

昭和20年（1945年）の6月10日に空襲の被害に寄って神楽殿が半壊するなどの被害もありましたが、昭和45年（1970年）には改修が行われています。

ときわ台天祖神社では、歌占という独特の占いを行うことが出来ます。

この歌占はおみくじのルーツになったと言われているもので、和歌によって運勢の良し悪しを占うというもので室町時代から江戸時代にかけて行われていたとのことです。

日本では古来、神様は和歌によってお告げをすると考えられており、昔は巫女や巫者が和歌を解釈し、占いの結果を伝えていました。

それが時代の移り変わりによって変化し、あらかじめ和歌を解釈したものを用意するようになったのが現代のおみくじの始まりだと言われています。


歌占をする際は、まず「ちはやぶる神の子ども集まりて作りし占ぞ正しかりける」という呪歌を唱えます。

これは「神様の子供が集まって作った占いは正しい」という意味を表しており、自分にあった歌占を引けるようにお祈りするという意味が込められています。

そうしたら、次は目を閉じ、巫女さんが持っている弓に垂れ下がっている短冊の中から一つを選びます。

短冊にはそれぞれ神様の絵が描いてあるので、その神様の名前を巫女さんに伝えます。

そうすると巫女さんがその神様に対応した歌占を渡してくれますので、内容を確認しましょう。

ここで一つポイントですが、歌占はおみくじと違って大吉や凶と言った明確な当たり外れがありません。

歌占は前述の通り、元々は巫女や巫者が解釈をし、それをお告げとして伝えていました。

そのため、ここでは受け取った歌占の内容をどう解釈するかというのはあなた次第になります。

前向きに解釈していきたいですね！

歌占は300円で行うことが出来ますので、ときわ台天祖神社に赴いた際はぜひ体験してみてください。

次は、ときわ台天祖神社で行われている主な行事についてご紹介していきます。

ときわ台天祖神社は他では出来ない歌占の体験が可能なだけではなく、景観なども美しいのでゆっくりと散策するのにも適しています。

また、お祭りなどの行事の際には賑やかな雰囲気を楽しむことが出来ますので、ぜひ一度足を運んでみてほしい神社です。

あなたもぜひ、ときわ台天祖神社に参拝しに行ってみましょう！