首都高速5号線の中台ICを下り、板橋区の住宅街の生活感と活気にあふれたエリアに風情漂う建物があります。

「癒し」をテーマに徹底してつくり込まれた湯処は、雑多な日常を忘れる静かな別世界です。

澄んだ水の流れのような、清き癒しの場として人々に愛されることを祈って、清（さや）なる湯、「さやの湯処」と名付けられました。

最近では、東京では昔ながらの温泉銭湯に加え、豪華なあるいは気軽なチェーンの日帰り温泉も増えていますが、前野原温泉「さやの湯処」はちょっと違います。

この日帰り温泉、実は、特殊金属エクセルという精密金属材料メーカーが作ったものです。

元々、この場所には、昭和22年に建てられた創業者一族の邸宅があり、古くなったこの建物と庭を更地にし、大型店舗やゴルフ練習場の話がありましたが、最終的に選ばれたのが地域に愛される温泉施設でした。

新しいものを作るのではなく、元々あった昭和の建物と庭石を活かし、再生しました。

手がけたのは、建築家・降幡廣信氏と作庭家・小口基實氏の二人が廃棄されていたかもしれない館の建具や庭石に新たな命を吹き込みました。

建物や庭が良いですが、肝心の温泉はどうなのでしょうか。

さやの湯処の温泉は、東京都内でも有数の、温泉通がうなる極上日帰り温泉なのです。

地か1500ｍから湧き出る源泉掛け流しの湯は、都内では珍しいナトリウム、塩化物強塩温泉で非常によく温まり、うぐいすのような美しい色の、濃厚な濁り湯です。

露天風呂の浴槽で楽しめ、この他にもサウナ、寝湯、壺湯などのお風呂のバリエーションも豊かです。

お好みのお風呂を探してみてください。


また、さやの湯処は2015年にリニューアル、高濃度人口炭酸泉と貸切風呂を新設しました。

特に、おすすめなのが貸切風呂です。

広く作られた窓は庭園に面し、とても雰囲気の良いお風呂です。

なにより貸切風呂ができたことで、バリアフリーを希望する方や、赤ちゃん連れのご家族や海外の方など、より多くの方が安心して、さやの湯処の温泉を楽しむことができるようになりました。

ただ、東京都の条例で、こちらの日帰り温泉の貸切風呂は混浴ができないので、注意が必要です。

さやの湯処のコンセプトは、日常を忘れられる空間を提供することです。

館内には古いものと新しいものが共存し、時間の流れを感じながら落ち着いた調和をかもし出しています。

お風呂の他に、岩盤浴や貸個室の設備もあります。

貸個室は、桜の間と万年青（おもと）の間の二部間があり、ふすまを外して大部屋として使うこともできます。

人数が合えば、桜の間がおすすめで、庭に面し、障子を開けると、さながら老舗旅館に行ったような贅沢な時間が楽しめます。

建物は、古民家を改装して作られているので、とても趣があり上品です。

古山水の庭が広がり、まるで京都に来たかのような、遠くに湯治に来たような癒された気持ちになります。

お風呂の後はやはり食事、食事処「柿天舎」へ。

縁側から眺められるも見事な苔庭は、癒し効果バツグンです。


古民家を改装した食事処は、蕎麦が絶品です。

人気もあり、1度は食べる価値があるようです。

ここで1日過ごすと温泉宿に泊まった気分に浸れます。

■入浴料
大人870円（土日祝1,100円）、小学生以下550円（土日祝750円）

■レンタル料
・バスタオル・フェイスタオル： 310円
・館内着： 310円
・すべてセット： 520円

■岩盤浴
岩盤浴着・岩盤用大判タオル付　720円・・・ご利用は中学生以上の方のみ

■貸切風呂
1時間2,000円

■その他の施設
うたたね処（女性専用あり）、マッサージ、韓国あかすり、アロマテラピー、

■営業時間
通年10：00～25：00（最終受付24：00）

■アクセス
・車
首都高速5号線中台インターから5分、板橋本町インターから7分
・駐車場
無料駐車場　90台
・電車
都営三田線志村坂上駅、A2出口徒歩8分
・バス
東武東上線ときわ台駅・赤53「赤羽駅西口」行き「前野町4丁目」下車1分
JR赤羽駅西口・赤53「ときわ台」行き「前野町3丁目」下車すぐ


その他の板橋区オススメのスーパー銭湯の記事とさやの湯のHPは下記をチェック！

いかがでしたか。

ここまで、板橋区のスーパー銭湯・前野原温泉「さやの湯処」をご紹介しました。

さやの湯処のお湯は、温泉通が太鼓判を押す極上の本格的な温泉で、しかも源泉掛け流し、都内にありながら日常を忘れる癒しの空間がそこにあります。

また、アクセスも良いですし、入浴料も格安なので、日常を忘れて、ゆったりとした優しい時間をお過ごしください。


さやの湯処の最寄駅情報は下記になります。